ハワイ留学生の生活ブログ

ハワイ留学生の生活ブログ。

ハワイへ留学していた女子大学生によるブログ。

ダイエットの行く末とは。後編

 


※ 前編・後編合わせたものをこちらに投稿しております↓↓↓

tenpeopletencolors.com

  

前の記事では、

ダイエットをして7kg減量成功したものの、体調不良になり新宿駅で大泣き、

医者からドクターストップをかけられてダイエットをやめるに至った

というところまで書きました。

 

girla.hatenablog.jp

 

今回は、

ダイエット終了後の過食期と、どうやってそれを乗り越えたのか

そして現在の思いについて書いていきたいと思います。

というわけで、後編です。

 

 

何を食べていいのか分からない

 ホルモン異常と診断され、ダイエットのドクターストップがかかった大学2年の春。

ダイエット開始から約1年後のことでした。

そのころ私は一人暮らしをしていたため、食事を自分で用意していました。

 ダイエットをしていたときは毎日、

「カロリーオフ」「糖質が低い」

とかそういうことを気にして生活していたので

いざダイエットをやめるとなると何を基準にして食材を選んでいいのか分からなくなりました。

 

ここがダイエットの大きな落とし穴だと思います。

頭で食事をコントロールすることが癖になってしまうんですよね。

だから、例えばケーキが食べたい!→食べる→満足する

といういたって普通のサイクルも

ケーキが食べたい→今日は〇〇カロリー食べていて、ケーキのカロリーは××kcalだから

えっと・・・

という思考を挟まないと食べられなくなってしまうんです。

 

あとは、良い食べ物と悪い食べ物、と区別をしすぎてしまうこと。

パンは絶対にダメ!とか、鶏肉なら絶対大丈夫!とか。

それが結果的に、

パンが食べたい→でもパンは小麦でできていて、えっと・・・

という、意味のないワンクッションを挟むことにつながるんですよね。

 

ダイエットをやめてもカロリーを計算する癖はやめられませんでした。

心の中ではもうやめなきゃいけないって分かってる。

でも、自然な食欲にまかせて食べるのが怖い

結局、ダイエット時代と同じ食生活をやめられない。

そんな日々が続きました。

  

多忙な生活から一気に過食に

大学2年のときは、学校には遅れながらもとりあえず出席、夜は週3でバイト~

のような、ゆるーい生活を送っていました。

だからこそ、一時的ではあるもののダイエットが成功したのかもしれません。

しかし、打って変わって大学3年時は、

留学のためのTOEIC勉強のかたわら、インターンシップに参加、

そしてサークルの統括にもなり、お金がないのでバイトも掛け持ち

という、今思えばなんでそんなに頑張ってたんだろう?と思うぐらい

とにかく忙しい毎日でした。

インターンで自信を無くし、自分の英語力に落胆し、おまけにバイトでミスをして怒られる。

そんなストレスのはけ口になっていったのが過食でした。

 

あんなに食べることが怖かったのに、一旦過食がクセになると

もうどうでもよくなってやめられなくなりました。

 ドクターストップを下されていたのをいいことに

もう自分はダイエットをしてないから食べていいんだ!

そう言い聞かせて、

コンビニでパン・惣菜・お菓子などをたんまり買って帰る。

足りないときはまた別のコンビニに行って買ったり。

コンビニの店員さんに

"一人で全部食べるのかよ"

と思われるのが恥ずかしくて

「フォークもう一つお願いします。」

と言って、誰かと食べるふりをしていたこともありました(笑)

 

過食と断食の繰り返し

過食癖がついてからは、ストレスからの過食と

その罪悪感からの断食を繰り返していました。

断食するとかえって過食しやすくなると分かっていながらも、

太るのが怖くてカロリーをチャラにしようとしていました。

この時期がいちばん心が荒んでいたと思います。

真夜中に過食して、次の日の学校に行けないことも多かったですし、

丸2日間死んだように寝ていることもありました。

太った自分を誰にも見られたくなくて、引きこもりがちになっていたことで

社会的な孤立感も症状を悪化させていたんだと思います。

この時期に、食事や体重のことには何もふれず、

いつも通り接してくれた親友には心から感謝しています。

ただ、近くに過食を相談できる専門的な立場の人がいればよかったな、

と今になって思います。

 

過食がやめられないまま留学へ

過食の正しい対処法が分からず、体重は徐々に増加、

気づけば40kgから45kgにリバウンドしていました。

留学に向けて英語も勉強しなければならないし、お金も貯めなきゃならない、

そのストレスでまた過食、

そして人目を気にしてどんどん引きこもるようになっていきました。

 「ハワイに行くんだから痩せなきゃ!!!」

とかなり焦っていたのを覚えています(笑)

というか、「痩せる」というのが

願望というよりも義務になっていたような気がします。 

結局、過食症状が悪化したままハワイへ旅立つことになりました。

 

 新しい価値観、そしてダイエット法との出会い

 ぶっちゃけハワイに来るまでは

「こんな状態で海外に行って大丈夫かな・・・」

という不安がありましたが

実際ハワイに来た後は、ゼロとはいかないまでも過食の頻度は減りました。

本当にハワイを選んでよかったな、

とつくづく思います。

 

理由は何個かあり、 

・日本と比べて体型に口を出す人が少ないこと

・体型の多様性が認められていること

・ストレスフリーな生活が送れること

・新しいダイエットの在り方に出会えたこと。

皆さんお察しの通りハワイは大きな方が多いので(笑)

私が少し太ったところでデブには全くカウントされません。

そこから、ダイエットへの義務感や焦りのようなものは消えていきました。

そして様々な人種や国籍の人がいるので、体型の美しさの基準も本当に様々です。

多少ぽっちゃりしていても自分に自信があって美しい人なんてたくさんいます。

美しい=痩せていなければならないという価値観がくつがえされ、

自分らしい美しさを大事にしようと思えるようになりました。

 

過食の原因となっていたストレスから解放されたのも、大きな理由の一つです。

日本ではサークル活動、バイト、飲み会など、いつも予定が詰まっていましたが、

今振り返ると

なんであんなに自分を追い込んでいたんだろう?と不思議に思えてなりません。

現在は逆に、朝は9時までには必ず起床し

朝食を決まった時間に食べるように心がけており、

夜も外食することは少ないです。

この生活が本当に快適なので、

ストレスから過食・・・なんてことはほぼなくなりました。

(ただ、テスト期間は暴食してました。(笑))

 

また、日本でのダイエットの常識のようなものがくつがえされたのも事実です。

日本ではいまだに、

糖質制限やカロリー計算、のようなダイエットが主流だと思います。

しかし、フィットネス先進国アメリカやダイエット大国の韓国では、

プラントベースの食事(動物性食品をゼロではないものの最小限におさえる食事法)や

適度に筋肉をつけるワークアウトなど、

不健康に痩せないためのダイエットに取り組んでいる人がほとんどです。

このようなダイエット法に出会ったことで、

とにかく我慢するのではなく、

もっと前向きに、楽しみながらダイエットに向き合うことができるようになりました。

 

結局は痩せたい

ここまで散々ダイエットのマイナスな面について書いてきたものの、

結局痩せたいという願望は消せない、これからもずっと持ち続けるんだと思います。

しかし、前は細くなるために痩せたいと考えていたのが

健康的になるために痩せたいと考えるようになりました。

現在わたしは、週4~5日、1時間のワークアウトを自宅で行うことと、

心身ともに満足する食事をすることを心がけています。

体重はなんと47kgで、日本にいたときのMAX体重と同じです。

ですが、同じ体重でこんなに違う?!と思えるくらい、見た目は違うので、

やっぱり数字にしばられるダイエットはよくないなと感じています。

 

ダイエットとは

ここまでつらつらと書いてきましたが、結論として

ダイエットはただ痩せればいいものではないと思います。

日本では、糖質制限やカロリー0食品、

ダイエットサプリを取り入れている人も多いと思いますが、

それって本当に健康によいものなのでしょうか。

痩せるためには手段を選ばないという人もいますが、

それで健康を害しては本末転倒だと思います。

そしてそれ以前の問題として、

痩せるということになぜ人々は価値を置いているのでしょうか。

痩せ=魅力的というイメージが、

もしダイエット食品会社の戦略で植え付けられていたとしても(あくまでも仮に)

あなたは痩せたいと思いますか?

そして、他人に「痩せた方がいいよ」と言うことができるでしょうか。

私は、ダイエットを始めたときは

死んでもいいから痩せたい」「痩せるのが正義」だと思っていました。

しかし、体調を崩し食に生活を支配されるようになってから、

食べ物を欲するカラダと自分の理想体型がすり合わなくなっていくのが分かりました

どうしてこんなに痩せたいんだろう、

そしてどうしてこんなに食べたいんだろう、

ずーーーっと頭の中で考えていました。

で、かなり経ってから、

ダイエットという名目で、ただ自分の体を痛めつけていたんだな

というすごくシンプルなことに気づきました。

痩せてたほうがいいというのは、一種の洗脳のようなもので、

なんとなく現代の世の中に染みついているだけの固定観念なんだと思います。

別にそれが正しいわけじゃない。

本当はもっとありのままの体型でいていいはずなのですが、

だからといって、その染みついた考えを変えるのは容易なことではないと思います。

ただ、痩せなきゃ~と焦る必要はないし、

他人の体型に口出しするのもいかがなものかな、と私は思います。

 

それでいてなぜ私がダイエットを継続しているかというと、先ほども述べた通り

心身ともに自分にとって最高の状態を目指すため

なんだと思います。

sおれが毎日適度な運動とバランスの良い食事、そしてよく眠る。

人間の基本の「き」のはずなのに、

実際に行えている人が日本にどれだけいるでしょうか。

アメリカでは、日本よりも

「自己成長」や「セルフマネジメント」を心がけている人が多いと思います。

その中に、より健康的で効率的な食事法や、

体のパフォーマンスを最大限に引き上げるワークアウトなども含まれています。

このような人たちに出会って、

毎日アクティブに過ごしている姿がとても輝いて見えたし、

私もこんな風になりたいと思うようになりました。

カロリーにしばられていたあの時は、痩せていても苦しかった。

でも今は、同じく痩せることが目的でも、

毎日ストレスフリーだし、何よりダイエットの過程を楽しめるようになりました

 

とはいっても、まだまだ食や体型に悩まされるし、過食をしてしまう日もあります。

これからもきっと、そうなんだと思います。

だからこそ一時的な減量じゃなくて、

生涯続けていけるようなダイエットを心がげていくつもりです。

 

長々と書いてしまい申し訳ありません。

ここまで読んでいただきありがとうございました。