ハワイ留学生の生活ブログ

ハワイ留学生の生活ブログ。

ハワイへ留学していた女子大学生によるブログ。

アメリカの摂食障害を取り上げてみる。

 

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こんにちは。

 

11月18日のハワイ、謎に暑さをぶり返し半袖でも汗ばみます。日本の祖父母からは初雪の写真が届いたというのに(^^;)

 

ハワイ中心のブログながら度々発信しているダイエットや摂食障害の情報(関係なくてすみません)、今回は、治療の先進国であるアメリカの摂食障害と考え方について取り上げていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

アメリカにおける摂食障害

まず始めに、アメリカでの摂食障害について軽く説明しますね。現在アメリカでは全人口の10%~15%、述べ800万人から1000万人の摂食障害患者がいるとされていています。アメリカには大規模な摂食障害支援グループ、National Eating Disorders Associationがあり、治療クリニックの斡旋、治療法やコミニュティなどの紹介、またnational eating disorder dayなどのキャンペーンの実施等、多岐に渡りサポートを行っています。

 

 

治療のムーブメント

①自己受容(Self-acceptance)やボディ・ポジティブ

日本でもそうですが、アメリカでの治療で重視されているのが、いわば、ありのままの自分を愛するという自己受容やボディ・ポジティブなどの心理的療法です。

ボディ・ポジティブについての過去投稿はこちら

 

girla.hatenablog.jp

摂食障害の原因として多いのが、「痩せたら認められる、可愛くなれる」という痩せへの異様な憧れです。つまり、「痩せていなかったら認められない」という自己肯定感の低さが根底にあると考えられています。日本ではその原因が親との関係にあると捉えられがちですが、アメリカでは社会的な痩せ賞賛や行き過ぎたダイエットと位置づけることが多いです。その対策として、対話を通した偏った自己認識の改善や、ボディポジティブコミュニティに参加することで、そのままの自分を受け入れる、そして痩せに対する執着をなくすことが重要視されています。

 

②インテュイティブイーティング

あまり日本では聞き馴染みのない単語ですが、和訳すると「直感的な食事」という意味になります。摂食障害の食事療法というと、どうしてもバランス食を思い浮かべがちですが、食事に対する罪悪感や恐怖感を克服するためには、むしろ好きなものを好きなときに食べることが必要とされます。というのも、摂食障害患者の中で多いのが、カロリーや栄養素を気にしすぎたり、食欲をコントロールしようとすること。そうやって脳に負担をかけているうちに、食べたい→食べる→満足というシンプルな行動が困難になっていき、食欲や満腹度の感じ方に問題がでてきます。なので、食べたい→食べるという行動を繰り返し、本来の食欲や満腹度を取り戻していきます

基本的に、治療の始めは好きなものを好きなだけ食べてよいとされます。

 

③ビーガン・ベジタリアンなどの菜食主義(veganism)

これは、賛否両論ありますが、1つの方法としてトレンドとなっている感じです。そもそもなぜビーガンになるのかというと(栄養学的観点で)、結局、肉や加工食品は太るし健康に悪いよ、という話になります。野菜を中心に食べれば痩せる。その通りですよね。後で取り上げる、摂食障害を克服した女性YouTuberなんかはビーガンになってます。野菜中心に食べていれば、カロリー摂取量が増えても太る可能性が低いことから、罪悪感なく食事できるんですね。ただ、ある特定の食品群を排除している点で、摂食障害を再発させる可能性があるのでは、とも指摘されています。

 

④ジムやヨガなどのフィットネス

アメリカでは昨今フィットネスブームが続いていて、フィットネスは摂食障害の克服法としても有効だとされています。痩せた細い体ではなく、筋肉がつき引き締まった体を目指すことで食べる量を増やすことができたり、体を動かすことで食べる罪悪感をなくす効果があります。またヨガにはさらに心理的な効果があり、食に対する不安や衝動を受け入れたり受け流したりするトレーニングになるとされています。

一番違うなと感じたのは、摂食障害コミュニティ。アメリカは摂食障害に対してすごくオープンで、コミュニティも確立されている。日本だとまだ、摂食障害を支援するコミュニティってそんなに多くないと思います。もっと摂食障害の人が積極的に関われる場が増えれば、完治する人も増えるのではないでしょうか。また、ジムやヨガなどスポーツに費やす割合も日本と比べ高いです。痩せる。から引き締める、強くなる。を目指すことで、食べることへの罪悪感も減ると思うし、体の変化を通して自分への自信も身についていくと思います。

 

オススメのYouTuber

①ALICE OLIVIA 

ALICEはカロリー制限ダイエットをして痩せた後、過食症に。その後plant-based-diet(ヴィーガン)を経て、現在の健康的な体型を取り戻した経験を持っています。過食症と向き合うために一時期は今より+15kgあったといいます。どれもタメになる動画ばかりです。

 

Rebecca Jane

Rebeccaは現在香港在住なのですが、中学の頃から拒食症持ちで、ずっとアメリカで治療を行っていました。今は食への恐怖感をなくすために、食事に関するネタ企画を挙げています。天真爛漫な彼女でも摂食障害なんだな、と考えさせられます。

 

③Stephanie Buttermore

彼女は現在進行系で食への執着と向き合っています。元々ジムで鍛える腹筋バッキバキ系女子で、チートデイ動画なんかも出していたのですが、食事制限により食欲をコントロールできなくなることを危惧し、現在はAll-in(食べたいものを全て食べる)を行っています。もちろんゴールは太ることではなく、脳を安心させ食欲を正常に戻すこと。ある意味フィットネス業界の闇も感じます・・・。

 

 

長くなりましたがいかがでしたでしょうか。

今後食に費やすお金が十分にある人が増えれば、摂食障害も増えてくる危険性は大いにあると思います。

加えて、SNSで写真を共有したりと、容姿へのこだわりも強くなっているのも、摂食障害を助長する要因になっています。整形もだいぶ身近になってきてるし。

その分、摂食障害がもっとちゃんと認識されて、治療法も確立されればいいなと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

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