ハワイ留学生の生活ブログ

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ハワイへ留学していた女子大学生によるブログ。

ダイエットと心理学。【マズローの心理学入門】

 

 

 最近ダイエットでの挫折を通して(笑)、心理学というか人の欲求だとかモチベーションだとかに興味があったのでこちらを読んでみました。

心理といえばマズローの欲求階層説が有名だよな・・・とゆういかにも単純な理由で選びました。

 

 

 

マズローの心理学入門:内容 

この本の中では欲求階層説だけでなく、自己実現至高体験など、マズローの比較的初期の思想について触れています。

 

まず、欲求階層説について。マズローは、欲求には段階があり、生存に関わる欲求、安全に関わる欲求、所属したい・愛されたいという欲求、認められたいという自己承認欲求、そして自己実現欲求と徐々に高次なものになっていくとしています。ただ、低次な欲求が満たされていないからといって、高次な欲求に移動しないか、というとそういうわけでもなく、食欲や睡眠欲が満たされていなくとも仕事や趣味にやりがいを感じる人、などは、低次な欲求をすっ飛ばして高次な欲求を追求していることになります。

 

自己実現というのは、最上階に位置する欲求で、全人類の10%しかこの段階にたどり着けていないとマズローは説明しています。自己実現という聞くと、「こういう人間になりたい!」「〇〇ができるようになりたい!」というようなイメージを思い浮かびがちですが、それよりも、自分が持っている能力を開花させ最大限に発揮する状態を指しています。自分がなりうる全てのものになる、とマズローさんはおっしゃってます。英語で I want to be what I should be  って言った方が分かりやすい気が。

 

逆に言えば、いくら人に認められていたとしても自分の持っている能力を活かせていなければ、欲求不満の状態になりうる、ということです。そして、一人ひとりが能力を活かせている=なるべき姿でいることが、個人が一番社会に貢献できる、とも書かれています。

つまり、自己実現欲求というのは、自分のやりたいことを全部やる!というようなことではなく、自分の持てる力を最大限に用いて何かを社会に還元する、ということです。

 

 

 感想:ダイエットとマズロー心理学

私個人の感想としては・・・なんかスッキリした!という感じです。
私がこの本を手に取ったのは、最近食欲との関係に悩んでいたため。食欲がおさまらなかったり食へ執着してしまっている状態って、一体何が起こっているのだろうと思い読み始めました。

結論からいうと、食欲に対処する根本的な解決法は見つからなかったのですが、

現代における食の立ち位置とか肥満問題ってある程度説明できるかな・・・と。

食がありふれた現代社会において、人間が太るのはある意味普通のことではある。だって食欲は一番低次な欲求だから、満たされた感(もっといい言葉ありそう)を味わう一番簡単な手段。そりゃあ人間だもの、なれるもんなら毎日脳内ハッピーになりたいよね、みたいな感じで食べてしまう。

じゃあ肥満にならないためにどうすればよいのか、となったら

一つ目は、食欲が満たされない環境下に身を置く

二つ目は、食欲を他の高次欲求で昇華する

 

一つ目は、いや食欲が満たされない環境ってなんだよ、って思うかもしれませんが、別に食糧の無い社会に行けというわけでもなく、例えば・・・バックパッカーとか?簡単には食欲が満たされたれない、満たすために労力が必要な環境下に身を置くことで、食欲を満たす機会自体少なくなる、ということです。あとは、他の低次欲求が満たされていない、例を挙げると「今晩寝床がない!」みたいな状況になると食欲のことって後回しになりますよね。

ただこれの難点は、食欲を満たすまでの時間を長くしたり他の欲求で目くらまししているだけなので、高次の欲求を満たす、つまり自己の成長にはつながらないということです。程度は個人によると思いますが、定義上はずっと食欲にしばられている状態です。

 

そう!これ!これがダイエット中に私がずっと感じてきた虚無感というか無力感の正体だったと思いました。ダイエット中に食事制限をして、食欲が慢性的に満たされていない状態も、ある意味では食欲が満たされていない環境下ということになります。この状態が続くことで、脳内では「あれが食べたい~これが食べたい~」と食に支配された状態になります。そうすると、自分の思考そのものが食に支配されます。他の低次な欲求でそらすことはできても一瞬、食欲っておぞましいほど強いんですよね(笑)結局食欲が満たされていなければ高次な欲求を満たす思考にたどりつくことができないのです。

だから、「痩せてもずっと食のことばかり考えてしまう・・・痩せることばかり考えて自分の中身は空っぽだ・・・」って思うのはある意味しょうがないことというか、 理にかなったことではあるみたいです。

なので、自己の本来の成長を考えるのであれば、食欲は満たされている状態でなければいけない、ということになります。

 

そこで二つ目、食欲を他の高次欲求で昇華する。この表現が正しいのかは謎ですが(笑)、食欲を他の高次欲求、すなわち自己の成長の一部として満たす、ということです。例を挙げると、まずジム通い。(糖質は食べないなどある一定レベルでの食事制限はあると思いますが)基本的に、食べるものをしっかりたべてジムで鍛えて、理想の体型になろう!という魂胆だと思います。また健康食材が好きな方なんかも、ヘルシーでクリーンな食材を食べて、痩せたり綺麗になったりすることを目指しているんだと思います。食を自己成長の一部分にしちゃうということですね。

こうなってくると、なんのために食べるのかって、日頃意識していないけど重要なんだなっていう気づき。

もし、食べる、という行為をマズロー心理学に当てはめて考えるなら

 

1.ただ食欲を満たすためにある物を食べる

2.最低限、衛生的に管理されたものを選んで食べる

3.飲み会など付き合いで食べなきゃいけないから食べる

4.自分のステータスを他人に見せるために食べる(高級レストランとかお洒落カフェとか?)

5.自己の能力を最大限に引き出すための食事?????

 

みたいな感じになるのかなと勝手に考えているのですが、自己実現のための食って一体なんなんだろう、って。もしボディビルダーやモデルの方だったら、糖質制限やヘルシーな食事法=自己実現のための食 にダイレクトに結びつくと思うのだけれども。こうなってくると、頭をクリアにしたいときは空腹がいいとか、○○を食べると作業効率があがるとか、ジョコビッチがテニスうまくなるためにグルテンやめたよーとか、個人の趣向になってくるんですかね?

 

結局食欲って何?!

じゃあいまだに承認欲求止まりの私は何を食べればいいんだ?!(笑)いつか打ち込める何かを見つけたら、それ中心の食生活になるんだろうか。もはや食なんてどうでもよくなるのか?うーん、結局根本的な解決には至っておりません。

その他にも、過食はただ食欲を満たすために起こっているのかそれとも、飲酒、たばこ、ギャンブルみたいな自己破壊行動の一つとして起こっているのか、自分の描く理想像(外見含め)は本当になるべき姿なのか、世間がよしとするからいいと思っているのか、、、そんなにちまちま考えんなよ!って思うかもしれませんが(笑)、こういうのって、私ぐらいの年の人なら意外にみんな考えていたりする気がします。

恵まれているからこそどこに向かえばいいのか分からない、みたいなね。

(このことについては次の記事か何かに書こうかな、書く気がおこれば)

 

 

マズローの心理学入門」についてかいつまんで話しましたが、結構人間の行動ってあらかたこの理論に当てはめて考えることができるなーって、ダイエットだけじゃなく家族関係、恋愛とかも。改めて面白いなと感じました。今回初めて本の感想を書いてみたのですが、内容が整理できてよかったので、また本を読んだら感想を書いていこうと思います。

 

ではでは、

 

 

 

 

 

 

 

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